見える学力を伸ばす方法
「見える学力、見えない学力」は、前半が見えない学力をゆたかにすることについて、後半が見える学力を伸ばすことについて書かれています。見えない学力がついていれば、見える学力は基本的な練習で伸びていくようです。音読
教科書をまちがいなく読み通せると、どの教科にもよい影響があります。
スラスラ読めない子は練習で読めるようになります。
以下、音読が苦手な子の練習方法です。
初めから、たくさん読ませてはだめです。1ページでよいのです。おとなが、はっきり、ゆっくり読み上げてやります。その間、子どもには、教科書を開けさせ、目で追わせます。つぎに一語ずつ読みます。子どもはその通りに、やはり一語ずつ読むのです。これなら、どんなに下手糞にしか読めない子でも、ちゃんと読むことができます。二回ばかりけいこさせます。ついで、読点(とうてん)までつづけて読み上げます。子どもにも、読点までつづけてよどみなく読ませます。これも二回くり返します。今度は、句読点まで大人がすらりと読み上げるのです。子どもも同様、ひとまとまりの文を、とちらず一気に読むのです。二回やれば、いよいよ仕上げです。大人といっしょに、そのページを読ませます。声をそろえて、一緒に読みます。二回読めば、子どもも読みなれます。もう、一人読みはできます。
(p136より)
読めたらすかさず褒めることが大事と書かれています。
算数の文章題でも、少し長いと読むのを嫌がったり、読むのがたどたどしくて何が書いてあるかわからない子もいます。てにをはをまちがえて読むとまちがった意味になってしまうこともあります。文章を読むのに慣れていないと、勝手に文章をつくって読んでしまう子もいます。
詳しいやり方は、ぜひ本を読んでみてください。
たどたどしくしか音読できない子も、順を追って一緒に音読すれば徐々に読めるようになります。文章をスラスラ読めること、文章題を一字一句もらさず読めること、これからずっと勉強していく中で大切な力です。
書くこと
書くことは教科書の聴写(聞きながら写す)と視写(見ながら写す)で練習しましょう。という内容でした。
書く練習にはなったかもしれないのですが、私は字が下手で小学校の全文写しの宿題が嫌いだったので「ぜひやろう!」とはなかなか言えないです…。
書く練習をしたい人は、聴写と視写を試してみてください。
計算練習
作者の岸本裕史(きしもとひろし)さんは、100ます計算を始めた方です。
時間の目安は、
・成績上位の子…2分以内
・成績中位の子…4分前後
・成績下位の子…6分以上
2分ぐらいでやれるようになったら、それ以上速くする必要はなさそうですね。
一桁+一桁の計算の答えがすぐに出てくると、あとあと楽だと思います。
時間の目安は、
・成績上位の子…2分以内
・成績中位の子…4分前後
・成績下位の子…6分以上
2分ぐらいでやれるようになったら、それ以上速くする必要はなさそうですね。
一桁+一桁の計算の答えがすぐに出てくると、あとあと楽だと思います。
計算ができたからとて、算数がすべてできるようになるわけではありません。しかし、努力すればよくなったという実績は、子どもの自己教育運動能力に多大の自信をもたらすのです。計算が確実に、しかも敏速にできるようにしっかり鍛えていくことは、子どもの学力と人格の発達に大いに資する営みです。それは、落ちこぼれを未然に防ぐとともに、いま低学力で低迷している子どもに、学力回復への曙光(しょうこう)をあたえることにもなります。計算力を高めることの発達的意義を、今日、改めてとらえなおしたいものです。
(P183より)
数量感覚をつける
数量感覚は、数をおりこんだ会話で知らず知らずのうちにつけられます。親が意識して数字を会話に盛り込むことで、数量に関しての見えない学力をつけていくことができます。
例えば、山の高さ、町の人口、牛乳パックの1000mL、往復いくら、などなど。
まずは「家庭教育が大事」と知ることが、子どもの学力を伸ばしていきます。
子どもがやる気になるとき
「子どもに、どんなときに家庭で勉強をしようという気持ちになるか」問いかけた部分がおもしろかったです。
全員の共感をよんだのは、「親がそば近くにいてくれて、やさしくしてくれるとき」という意見です。何かが貰えるとか、褒められたとか、命令されたとかいうときより、はるかに勉強がしたくなるとのことです。
(P186より)
親は、そばにいてやさしくすることが一番なんですね。
参考リンク:見える学力、見えない学力 (岸本 裕史)(アマゾン)
注)この本の中では、計算練習に100マス計算を紹介しているので、そのまま掲載させていただきました。
どんぐり倶楽部の教育方針をとっているご家庭では、高速計算より思考力養成に力をいれていることと思います。
どんぐり倶楽部を勧めているサイトで100マス計算の記事があることに違和感を感じる方がいるかもしれないと思い、(注)を追記しました。ご了承ください。
(我が家では宿題もやっていたので、どんぐり倶楽部のやり方と違うところもあります。)
参考リンク:見える学力、見えない学力 (岸本 裕史)(アマゾン)
注)この本の中では、計算練習に100マス計算を紹介しているので、そのまま掲載させていただきました。
どんぐり倶楽部の教育方針をとっているご家庭では、高速計算より思考力養成に力をいれていることと思います。
どんぐり倶楽部を勧めているサイトで100マス計算の記事があることに違和感を感じる方がいるかもしれないと思い、(注)を追記しました。ご了承ください。
(我が家では宿題もやっていたので、どんぐり倶楽部のやり方と違うところもあります。)